あとぶろ

趣味の感想や思い出を残していきたい(ゲーム・アニメ・漫画が主体)※色々ネタバレ要注意

ユグドラ・ユニオンの話と宣伝

Twitterの文字数制限に縛られない場を得られた今、自称ユグドラユニオン宣伝部長としてこの記事を書くのは使命だと思いました。

誰が読むんだこれってくらい長いです。

 

当初2006年にGBAで発売され、2008年にいくつかの追加要素を加えたリメイク版がPSPで発売された作品で、ジャンルはSRPGとなります。

そしてPSP版から実に11年の時を経て、HD化およびおまけ要素を追加したiOSAndroid用のアプリ版として発売され、更に翌年2020年にはswitch版まで発売されております。いつでもだれでも気軽にできますよ!

なお、アプリ版及びswitch版の販売価格は\1,980円となります。

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まず項目別の個人的評価です。(最高★6つ)

■シナリオ   …★★★★★☆

■BGM    …★★★★★★

■キャラクター …★★★★★★

■システム・UI…★★★★★☆

■グラフィック …★★★★☆☆

■ゲームバランス…★★★★★☆

■ボリューム  …★★★☆☆☆

 

 

■シナリオについて

物語のあらすじとしては、王女ユグドラの住む「ファンタジニア王国」が、炎帝ガルカーサ率いる「新生ブロンキア帝国」に侵攻を受け、王国が陥落。王の計らいで「聖剣グラン・センチュリオ」と共に一人逃げ延びたユグドラが、危機を救ってくれた盗賊王ミラノと共に、王国再興に向けて戦い始める…という、ファンタジー戦記ものとしては実に王道。

なお、ゲーム内において、お話しは大枠のChapterと、小枠のBattle Field(以下BF)で区切られています。※BFはファイアーエムブレムでいう「章」に相当。

 

ここからはシナリオのネタバレになってきますが、このゲームの「かわいらしいデザインの王道もの」というイメージは、Chapter2から少しずつ崩れていくこととなります。

Chapter2では、友好国であるウンディーネ族の国に協力を求めるために向かうものの、ウンディーネ達は種存続のために必要な「転生石」を人間に盗まれ、「代わりに人間の生き血で生き永らえることができる」という情報を元に、人間を襲っていた。ユグドラ達はこれを止めるためにウンディーネの女王と話しをするも、女王の元にたどり着くためにユグドラ達もウンディーネ達の命を奪っており、もはや引き下がることが出来ないところまできてしまったと判断した女王とも殺しあうこととなる。その結果、ウンディーネ族の国はユグドラ達の手によって滅亡することとなるのであった。

これはBF7という序盤のお話しであり、この後も争いを鎮めるために悪人ではない相手と命の奪い合いをしていくことになります。

 

そして物語中盤、ユグドラ達は王都奪還を成し遂げることになるのですが、その場で両親の仇である炎帝ガルカーサを前にしたユグドラは、復讐に駆られて単騎突貫し、敵の罠で捕らえられることになるんですね。普段は少し世情に疎くて天然気味のお姫様であるユグドラが激昂するシーンは見ものです。

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この後は紆余曲折の末、盗賊王ミラノが中心となってユグドラの救出に成功することになるのですが、帝国には世界を混沌に落としうる力が存在することを知ったユグドラ達は、今度は帝国に攻め上がることを決意します。そしてここからの描写こそが、このゲームのシナリオの真骨頂であると私は思っています。

 

ゲーム終盤は帝国領地での戦闘が主軸となるわけですが、「帝国の領地へ攻め入る王国軍」を綺麗ごと無しで描写されるんですよね。自国を守るために戦う帝国の将兵を倒して辿り着いた帝国領内では、帝国の民たちが民兵として立ちはだかります。これは徴兵された兵士ではなく、自分の国に「侵略してきた敵国」である王国軍に反抗するために自分の意志で立ち上がった者たちですね。

そしてこの民兵たちと戦うだけのBFがあるのですが、これがま~~~えげつなくて、ゲーム終盤にも関わらず敵のレベルが全員めちゃくちゃ低いんですよね。兵士としての訓練も受けていないただの国民ですからね。当然ユグドラ達も投降を促すわけですが、自らの意思で国を守るために立ち上がった者たちが、敵国の侵略を許すために投降などするはずもなく……帝国の将兵が民を守るために駆けつけるも間に合わず、民兵たちは全員命を落としてしまうのでした。

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これを受けてユグドラは戦争とは何なのか、戦う意味を見失いかけてしまう訳ですが、そんなユグドラが最後まで戦う決意を固めるきっかけが、特攻で命を散らして道を切り開いた仲間の死っていうね……

 

帝国侵攻からのエピソード語りだしたら止まらないのでこの辺にしときますけど、このゲームには戦争を起こそうと暗躍したものはいるけれども、王国と帝国の戦争には正義も綺麗ごともなくて、互いの意思のぶつかり合いでしか無いんですよね。(あれ、どこかで聞いたことあるな…? もしかして → 風花雪月)

 

帝国との戦争が終わった後はちゃんと黒幕も倒しますよ!(その後の選択次第では分岐ですごい方向に矛先持っていくけど)

 

ちなみに本作の黒幕や隠しボスが主に関係してくる話なのですが、このゲームは開発元であるSTING社の「Dept Heaven Episodes」という、共通の世界観をもったシリーズものになっています。といっても用語や世界観が同じというだけで、ストーリーが繋がっているわけではないのですが…

具体的にはシリーズ作品に登場する「神界」と「冥府」は全作共通の場所で、その間に複数の地上が存在し、それぞれの地上で作品が完結している、といった感じです。

シリーズの他作品には「Riviera~約束の地リヴィエラ~」「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア」「グングニル-魔槍の軍神と英雄戦争-」があります。本作ユグドラ・ユニオンは最終盤に出てくる神界関係の描写から、リヴィエラの過去のお話しということになります。

 

 

■BGMについて

戦闘BGMがとにかくかっこいいです。OPもすき。

このゲームはスパロボみたいに戦闘を仕掛けたキャラクター別に戦闘BGMが準備されているんですが、これがどいつもこいつも良曲揃いなんですよほんとに。

一部の敵にも専用BGMがあります。

好きな曲絞れって言われても10曲くらい挙げちゃうので、好きな順位とかではなく1曲だけに絞って話しをすると、「キリエ出撃!」という曲について。

名前の通りキリエというキャラクターの戦闘BGMなんですが、このキャラクターは盗賊王ミラノの幼馴染なのもあって、ミラノの戦闘BGMのアレンジになっています。ただそのアレンジが、うまく表現できないんですが少し物悲しい感じなんですよね。

作中のキリエが辿る運命が実に報われないものなので、このアレンジがね、心にね、刺さるんですよね…

 

あと敵のBGMでは「ガルカーサ出撃!」が特に好きです。いかにも大物って感じの重厚感で、敵としての強さも相まってめちゃくちゃ心に残りますね。ドラゴンの足音が聞こえる聞こえる……抗ってみせろ!

 

足音の話をしましたが、SE(効果音)も結構好きです。剣戟音や足音がいちいち小気味良いんですよねこのゲーム。

 

 

■キャラクターについて

味方はもちろん、前述したシナリオの通り、自国のために戦う敵側もめちゃくちゃ魅力的です。

天然気味で世間知らずなお姫様のユグドラが、戦争の中で人の命を奪う重みや、上に立つ者として責任の重みを知っていくの好きです。あと純粋に馬鹿デカい剣振り回すお姫様いいよね…

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このゲームはフルボイスではないのもあってか、戦闘会話やアイテム関連のセリフがキャラクター毎に沢山準備されていて、特定キャラ相手の戦闘で特殊セリフがあったり、アイテム取得時・使用時にはアイテム別にキャラクター個別のセリフがあったり、そのアイテムの好き嫌いが全キャラに設定されていたりと、ゲームをやっていく上でどんどん個性が見えてきます。

 

また、敵キャラについて、このゲームは序盤~中盤では(主に帝国の)敵将は撃破しても撤退し、幾度も戦闘することになるのですが、終盤の帝国侵攻からは続々と戦死していきます。ただ、ここまで来ると敵側の信頼関係がどんどん見えてくる上、民や主君を守るために戦う敵将を相手にすることとなるため、倒すのが非常に辛くなってくるんですよね…民兵達を守るために駆け付けた14歳の少女を泥まみれの湿地帯で殺さなきゃいけないのどうしてなの…

 

好きな味方キャラはユグドラ、ミラノ、ロザリィ、ミステール、パメラ、キリエ

好きな敵キャラはガルカーサ、エミリオ、アイギナ、イシーヌ、367号

それぞれのキャラについて細かく語りたいところですが、とんでもない長さになりそうなので、この中でも特に好きなアイギナの話だけしようと思います。ネタバレしかしないよ!

 

このアイギナというキャラクターは、物語序盤から度々ユグドラ達の前に立ちはだかる女剣士で、「神出鬼没の戦乙女」の異名を持っており、帝国軍での立ち位置は炎帝ガルカーサの親衛隊です。18歳の金髪碧眼で、物語中盤には片目を射抜かれるため、終盤は顔に包帯を巻いて登場します。

アイギナはユグドラとの戦闘時に特殊セリフがあり、「ユグドラ、覚悟はいいな!」「お前は…お前だけは認めない!」など、明確な恨みを抱いている描写が多くあります。

このキャラクターには大きな秘密が二つあり、一つは異名にもある通り「神出鬼没過ぎる」ところ。ゲーム中でもさっき戦ったばっかりじゃん!というタイミングで登場することがままあります。二つ目は、帝国兵士であるにも関わらず王女であるユグドラに昔から強い恨みを抱いていること。そしてそのユグドラと同じ金髪碧眼の持ち主であること。

そして物語終盤、ユグドラ達が帝都に攻め入った際に立ちはだかったのは二人のアイギナでした…。神出鬼没だったのは、双子の姉妹だったからなんですね。帝国軍内での二つ名は「双生の戦乙女」で、アイギナとは妹の名前なのでした。姉の名前はルシエナ

実はゲーム内でもちゃんと見分けられるようにできていて、髪型や鎧の色、髪飾りの向きなどが異なるため、意識していれば気づくことができるようになっています。そういった髪型や装備を除くと瓜二つで、帝国軍内でも見分けることができるのは、炎帝ガルカーサとその妹のエミリオだけだそうな。性格は妹のアイギナが若干感情的という設定になってます。

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そしてこの帝都での双子との戦いにおいて撃破すると戦死するのですが、姉が死んだときのアイギナの反応がね…普段は強気な騎士然とした彼女が、作中で唯一本来の女の子口調になって悲しむその姿にね…心打たれちゃいますよね…

ちなみにアイギナ撃破時およびルシエナ撃破時にこの二人のフルネームが判明するのですが、それぞれ「アイギナ=アイネ=アルトワルツ」と「ルシエナ=ルーン=アルトワルツ」といいます。ちなみにちなみに本作の主人公のフルネームは「ユグドラ=ユリル=アルトワルツ」といいます。…まぁそういうことです。

王国に忌み子として捨てられた二人を救ってくれたガルカーサには強い恩義を抱いており、王国への復讐心だけではなく、帝国のためにも戦っています。

最後には復讐を成し遂げることも、姉の仇を取ることもできず、実の妹に殺されることになるわけですが…

アイギナの話だけで1000文字超えたのでこの辺にしておきます。

 

 

■システム・UIについて

このゲームを作っているSTINGっていう会社は、ファンからは「変態システムのSTING」なんてイメージを持たれている会社なので、今作も例に漏れず他に見ないシステムを採用したSRPGになっています。余談になりますが、変態システムの詳細を知りたい方は「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア」というゲームを調べてみてください。

dic.nicovideo.jp

 

さて本作の特徴として大きなものが「タクティクスカード」というシステムになります。

BF開始時には出撃キャラクターの他、BF毎に定められた枚数分のタクティクスカードを選択することになります。

このタクティクスカードには「Mov(機動力)」「スキル」「Pow(攻撃力)」が定められており、自軍のターンは、そのタクティクスカードを選択することから始まります。

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自軍のキャラクターは、ターン開始時に選択したカードの「Mov」分のマスしか移動させることができません。※Movは全キャラ共通のため、複数キャラを移動させたいならMovの高いカードを選ぶ必要がある。

そして戦闘に於いて発動条件を満たすことで「スキル」を使用することができるほか、戦闘勝利時に与えるダメージにはカードの「Pow」が影響します。また、「Pow」はそのカードでダメージを与えた分だけ成長していきます。

スキルが強いカードを積極的に使っていけば、戦闘を優位に進められるようになる上に、与ダメージまで増えてくれるわけですね。

但し、基本的に同一のカードは同BF中に1ターンしか使えません。(長いBFでは消費カードがリセットされることもある。)そのため、特定の強カードだけで戦い続けることはできないようになってます。

 

加えて特徴的なシステムとして、タイトルにも含まれる「ユニオン」システムがあります。

このゲームは1ターンに戦闘を行えるのは1回のみなのですが、この「ユニオン」はその1回を連戦にすることが出来るシステムですね。

戦闘を開始するキャラが「ユニオンリーダー」となり、女性キャラなら自分中心の十字方向へ、男性キャラなら自分中心のX字方向へ、ユニオンを展開します。そしてそのユニオン内にいる味方は、ユニオンリーダーの戦闘後に追加で戦闘を行えます。

勿論戦闘を仕掛けられる側も同じくユニオンを展開するため、複数人VS複数人の戦闘が行われるんですね。この際、ユニオン参加人数の少ない側は、多い側の人数分までハンデを負った状態で戦闘が行われるため、敵が強い場合は、複数人でユニオンを組み、且つ、敵側には少数のユニオンを組ませる布陣が重要となります。※SRPG特有の武器相性システムや、キャラ毎の得意地形等もあるので、人数増やせば良いってわけでもないですが…

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加えて、SRPGにしては珍しく、戦闘中も操作を行うゲームになっています。

戦闘では「通常作戦」「Aggressive作戦」「Passive作戦」の指示を出すほか、手動で「スキル」の発動を行うことができます。

Aggressive中はスキルゲージを消費しつつ攻撃力アップ。Passive中はスキルゲージを貯めつつ攻撃力ダウン。スキルゲージが最大になると、そのターン開始時に選択したタクティクスカードのスキルを任意で発動することができます。

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また、このスキルゲージはユニオン内で共有されるため、相性有利の戦闘ではゲージを貯め、相性不利の次戦闘でスキルを発動する、といった戦略が取れます。

 

 

また、装備アイテムのシステムも特徴的で、消費アイテムは出撃画面では使えず、出撃後に所持キャラが一歩歩くことで自動消費します。装備アイテムは出撃中常に効果を発揮しますが、装備毎に定められた回数出撃するまで外すことができず、規定回数出撃すると装備が自動で消滅するシステムになっています。加えて、それらのアイテムは装備させる以外の用途として、全て「兵士への報償」として回復アイテムとしても扱うことができます。

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アイテムをいつ誰に装備させるかだけでなく、回復アイテムとして使用することもできる…。ここでも戦略が重要になってくるわけですね。

 

 

ということで、キャラクターやカードの選択、マップの布陣、戦闘中の指示やスキル発動タイミング、アイテムの選択等、様々な戦略・戦術が重要となるシステムになっています。

頭使うのが好きな人にはとてもおすすめですね。

 

UIはキャラクターのステータスとか装備アイテムとか慣れるまで分かりづらいのと、マップの地形効果が見づらい等の不満があるので、ちょっと評価ダウンポイントでした。

 

 

■グラフィックについて

キャラクターデザインは前述した重い戦争を描いたシナリオとは異なり、「きゆづきさとこ」氏による非常にかわいらしいものになっています。こんなかわいらしいイラストで容赦なくキャラ死んでくの詐欺だろ…。

 

また、作中では沐浴シーンなるものが存在しており、主人公のユグドラが泉に浸かるシーンがあったりします。PSP版以降は身体のラインほとんど隠れちゃってるけど、海外版GBAだととてもえっち!(姫様けっこう大きいですね…)なんとこのイラスト、わざわざ海外版GBA原作を買わずとも攻略本で見れちゃいます。

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イラストはとても好きで、シナリオとのギャップも高評価でしかないのですが、主要キャラの専用イラストや差分が少ないのはマイナスポイントですね~。立ち絵がある味方や敵キャラクターも、ステータス画面を開くとほとんどが汎用キャラのグラフィックになってしまっているのは非常に惜しい。

また、戦闘中は表情差分があるのに、立ち絵の方ではその差分が活用されていないのもまた勿体ないですね。

 

次にドットキャラクターについてですが、これは本当に素晴らしいの一言ですね!戦闘中のドットキャラがとても綺麗で、ドット絵好きには本当にたまらないです。

ただこれも多くが汎用グラフィックの色変えになってしまっているのが惜しいんですよね~~~~予算の都合かしら……。

GBA時代のFEも汎用の色変えが主体だしまぁ仕方ないですね。

 

あとはタクティクスカードにもそれぞれ挿絵があるんですが、これもなかなかかっこよくて好きです!こちらは「戸部 淑」氏が担当されています。有名どころだと、「人類は衰退しました」の挿絵描いてる人ですね。

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グラフィックのクオリティは全体的に高いけれど、差分等の数で評価が落ちちゃうかな~~~という感じです。

 

 

■ゲームバランスとボリュームについて

前述した複雑なシステムからは想像できないほど、優れたゲームバランスであると思います。SRPGに慣れていない人にとっては難易度ノーマルでもそこそこ難しいものの、システムを理解して頭を使えば攻略ができるようになっています。(いつでもセーブ機能があるので、最悪ゴリ押しも可能です。)

難易度ハードの手ごわいシミュレーションっぷりは、いつでもセーブ機能を活用しない限り、システムをしっかり理解し、各種アイテムの入手方法も把握していなければ非常に攻略が難しいものに仕上がっているように思います。

 

但し確率で発生するクリティカルだけは本当にどうしようも無いです。Lukや装備で確立上下はありますが、ランダムで発生するクリティカルでその戦闘の勝敗が完全に決まってしまうのだけはもう少しどうにかならなかったのか…

(以前行ったゲーム配信では丁度よい塩梅に見せ場になってくれていましたが…)

 

キャラクターバランスとしては、所謂強キャラはいますが、一人で無双できるタイプのゲームでは無い上、BFクリア時のボーナスやドーピングアイテムなど、愛を注げるタイプのゲームなので、好きなキャラだけど活躍させられない…といったことは全くないです。

(難易度ハードを、本作で一番弱いと言われているキャラで単騎攻略した変態(つわもの)もいます。→クルス戦記)

 

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最終盤では主力は大体全能力カンストしがち。それでも楽になるバランスではないですけどね!

 

クリティカルを除けば非常に優れたゲームバランスなんですよね…

ボリュームとしては、慣れた状態で1周クリアまでのプレイ時間が25時間弱でした。大ボリュームではありませんが、長すぎず丁度いいボリュームじゃないですかね!

2週目限定の味方キャラクターも一人いるので、ノーマル一周、ハード一周と考えるとベストな長さだと思います。

(アイテムコンプとか狙い始めると相当時間食われそうですが…)

 

 

■最後に

私は本作をPSPからプレイしたのですが、当時まだネットや他人のレビューなんかは全く参考にしない人間だったため、このゲームを手に取れたことを本当に幸運だったと思っています。未だに最も好きなSRPG作品を聞かれたら本作を即答できるくらいです。

かわいらしいデザインとは裏腹の重い戦争を描いたシナリオに、各々の正義のために戦う魅力的なキャラクター達、様々な面で頭を使うシステムなど、本当に素晴らしいゲームです。

以前ファイアーエムブレム風花雪月の感想記事を書きましたが、風花雪月の戦争描写や戦争に対してのキャラクター描写が気に入った方は、きっとユグドラ・ユニオンも気に入ると思います。

ネタバレだらけの記事でこんなことを書くのもどうかと思いますが、もし興味を持った方がいらっしゃれば、スマートフォンやswitchで気軽にできますので、是非とも購入してやってみてください。実際にやってみないと伝わらない面白さが間違いなくあります。

 

本作を開発しているSTING社は他にも好きな作品を出しているのですが、大きい会社ではなく、公式から新情報が公開されただけでファンがざわめき立つほど活動が少ないので、少しでも貢献して今後も活動してほしくてちょくちょく宣伝してます。

本作の過去を描いた作品「ブレイズ・ユニオン」のアプリ&switch版が発売することと、「グングニル」のリメイクが発売することと、Dept Heaven Episodesシリーズの続編が出ることが私の夢です。

 

ここまで8500文字以上あるんですけど読んでくれた人はありがとうございます。暇人か????こんな記事に時間割いてくれてありがとうございます!!!!

 

今後とも「ユグドラ・ユニオン」およびSTINGをよろしくお願いいたします。